高林導宏は30年続けたプロ野球の打撃コーチの職を失い、福岡の桜台高校で2週間だけの教育実習を受けます。59歳の新人に指導教諭たちは冷ややかです。夢を失い、目標を無くした高林は授業をうまく進められませんが、30年のコーチ経験を生かして何事にも真正面から取り組む姿に、学校の空気が変わっていきます。高林は生徒や教師と接するうちに教師への夢が芽生え、プロ野球からのオファーを断り、桜台高校の教師になります。
4月春、59歳の新人教師・高林導宏が誕生して副担任になりますが、授業が思うようにいかず生徒たちに何を伝えたらいいのか悩みます。ある日、女子剣道部のエース・田辺がけがを隠して稽古を続けたため、手首の骨にひびが入ってしまいます。顧問の時任あやは自分の不注意で田辺にけがをさせた責任を感じ、指導に自信を失います。高林はあやが剣道や教師への情熱を見失いかけていることに気づき、あやに剣道の練習を申し込みます。
桜台高校・野球部は、悲願の甲子園出場の予選を前にした練習試合で大敗を喫します。鮫島教頭は野球部監督の阿部一球を替えて高林を新監督にしようとしたため、2人の関係がギクシャクします。しかし、高林は全国制覇を信じ、横断幕を作って全校応援を呼びかけたり、予備グランドの土地を探したりして、全力で頑張っている選手と阿部を全力で応援します。いまでも野球を愛している高林は、本気で野球と向き合う覚悟をします。
英語教師の太田は高林とあやが担任する帰国子女の水沢から流ちょうな英語で話しかけられますが、聞き取る自信が無く答えられないため、生徒のいじめに遭って登校拒否になります。太田は桜台高校で一番の友達である高林に教えられて、相手のボールをキャッチできる距離から始めるキャッチボールで見事に自信を取り戻します。すると、水沢から話しかけられた「キャッチ」という言葉を思い出し、帰国子女の悩みに気づきます。
サッカーで大学への推薦入学が決まっている佐伯が、暴力事件を起こします。佐伯は理由をひと言も言わないため、生活指導の天童は無期停学の厳しい処分を決めて推薦入学が取り消されます。高林は佐伯のサインに気づいてあげられませんでした。佐伯は天童を逆恨みし、佐伯の親は天童の辞職を求める署名運動を始めます。高林は、厳しい処分の裏にある天童の深い考えを知り、姿を見せない佐伯を探し出して学校に連れ戻します。
高林は生徒たちを送り出す喜びと寂しさを実感しますが、ガンを告知されていました。高林は卒業式を終えた生徒たちに最後の授業を始め、最期まであきらめない話をします。 この番組は著作権上の制約等から、一部放送とは異なる箇所があります。ご了承ください。